メッセージムービー制作します!大切な人へのサプライズプレゼントにおすすめです!

イルカの浮き輪のサプライズプレゼント

もう何年も前のことになりますが、夏になると想い出すサプライズプレゼントがあります。
特に、夏のプールや海の特集番組を見ていて、イルカ型の浮き輪が映ると、懐かしさがこみあげてきて、あのプレゼントをあげた友人は今、どうしているかなと、連絡をとりたくなります。
それは高校時代に仲が良かった友人で、私たちは卒業後の進路は別々でしたが、彼女とはしょっちゅう連絡を取り合って、一緒に遊んでいました。
そしてそれは互いに専門学校2年目の夏のことです。
8月生まれの彼女はその月に、デートでプールに行く予定があることを聞いていた私は、誕生日プレゼントはプールグッズにしようと心に決めたものでした。
それから、何度か一緒に買物に行ったり、交わした会話から、彼女が動物型の浮き輪を面白がっていることを知った私は、よし。これをプレゼントして驚かせようと考えました。
それから、あちこちのお店を見て回り、やがて大きなイルカ型の浮き輪を買った私は、綺麗にラッピングされた品物を見ているうちに、これをふくらませてプレゼントしたら、もっとびっくりするんじゃないかなと考えつきました。
高校時代からなんとなく互いに相手を少しびっくりさせるような面白プレゼントをお互いにしていたこともあり、こんなことを考えたのでしょう。
彼女と私の家は自転車で30分の距離です。イルカを完成させて運べない距離ではありません。
なので彼女の誕生日当日、彼女の家の近くの公園で待ち合わせをし、私はその場所まで、自転車の前かごに半分くらい膨らませたイルカの浮き輪をいれて、一生懸命真夏の道路を走っていました。
やがて待ち合わせ場所の公園の少し手前にある小さな公園で自転車を止めた私は、そこで浮き輪用の空気入れを使って、イルカの浮き輪を完成させました。
朝、比較的早い時間だったせいもあり、公園には誰もいなかったので、子どもたちに面白がられることもなく、作業は比較的楽に済み、そして大きくなったイルカを前かごに再び入れ、そのまま自転車をひいて彼女との待ち合わせの公園に向かいました。
ほどなく自分の中での予定通り、待ち合わせ15分くらい前に、公園につき、私は公園入口から見えない場所に自転車をとめ、ドキドキワクワクしながら彼女がやってくるのを待ちました。
果たして時間より少し早めに来た彼女は、イルカの浮き輪を見て大笑いして、とても喜んでくれました。
真夏の朝の公園で大きなイルカの浮き輪を抱えて笑い合う、20歳になったばかりの私たち。
それはいつまでも忘れられない光景の一つとなり、今でも、時々彼女との楽しかった友情の日々を思い出し、懐かしんでいます。

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