ちょっと失敗したサプライズプレゼント

約8年前、おつきあいをして5年ほど経っていた彼と海の近くの結婚式場で式をあげました。
挙式の日にちの次の日が彼のお誕生日だったので、式中にサプライズを仕込もうとプランナーの方と色々と考え、式場の近くに有名なケーキ屋さんがあったのでそちらでバースデーケーキを特別に作っていただき、当日は頃合いをみて来賓者、親戚皆で合図とともにクラッカーを鳴らすというちょっとした演出をすることに。
クラッカーは私が用意をし前日までに式場に必要な物と一緒に届ける予定になっていました。
当時すでに彼とは同棲をしており、職場は違えど最新の注意をはらって準備をしたのを覚えています。
クラッカーは来賓者の数を間違わないよう何度も何度も確認をし、ばれないように普段彼が絶対に開けないクローゼットの奥にしまっておき、持っていく当日に備えていました。
いよいよ明日という日を迎えた朝お互いに仕事を休みにしていたため、自宅で支度をしていたときに『喉乾いたから自動販売機でジュース買ってきて』とおつかいを頼まれ徒歩圏内の自動販売機でジュースを買い戻った所、あのクローゼットを開けてなにやらゴソゴソと中を探っている彼…。
ヤバイと思ったら手にはクラッカーを持っていました…。
なんで勝手に開けるのよ！と怒ると『何この大量のクラッカー（笑）』とあんまりピンときていない様子。
ついでにハッピーバースデーと書かれた当日主人につけようと思っていた頭につけるカチューシャまで見つかり、もう終わったと泣きそうな気分になりつつもなんで今日に限ってここを開けるんだ、こいつは！という思いとでなんとも言えないまま式場に向かい届けました。
その日空気を察したのか彼は何も語らず、気まずい式前日を過ごしたのを思い出します。
当日、緊張のあまり式前にはタブーの飲酒を既にしていた彼。いよいよお誕生日サプライズの時間になり、あーあバレてるしなぁと思っていましたが、飲み過ぎのため記憶がとび逆に物凄く喜んでくれました。
サプライズって、うまくできれば本当にステキな思い出になりますが、失敗したり前バレするとなんとも気まずいですし、恥ずかしいですね。
主人は結婚してからも相変わらず空気の読めなさとタイミングの悪さは治らないので、今のところ今後もサプライズをやる予定も自身も湧かずにいます。