友達へのちょっとしたサプライズプレゼント

私が高校生の頃、同じバスケ部で部活以外でももともと小学校の頃から中の良かった友人と部活終わりに一緒に帰っていた時の事、「あーあー、そろそろバレンタインなのに誰もくれないんだろうな～…」とあまりモテなかった彼、一度もバレンタインにチョコレートをもらった事がない彼にサプライズをしようと思いました。それは、バレれば絶交の可能性もあるが、成功すれば彼をとても喜ばせられる素敵なドッキリサプライズ。バレンタインのチョコレートを彼にプレゼントしようではないかと考え、部活の皆と計画を立て、私の彼女へは手紙と私へのチョコレートを作るとき余分にお願いだから作って欲しいんだと頼み込み、その友人と彼女も仲が良かったので快く引き受けてくれました。当日、友人が体育の授業でいなくなった教室に忍び込み、机の中にそっとチョコレートと手紙を入れました。その放課後、部活で着替えていた僕の所に走ってきて、その手紙とチョコレートを見せ、「やったよ人生初のチョコレートもらえたよ！」と嬉しそうに話す彼。良かったなーと話しながらも、「でも手紙の最後にイニシャルだけしか書いていなくて、誰がくれたのかわかんないんだよなー…」とそのイニシャルに当てはまる女の子を手当たり次第に探し、毎日楽しそうにしていたのを覚えています。
十年が経ち、実はあの時の…と話した時にはとても驚いていましたが、そんな気遣いをしてくれていてありがとう。でも実際はいなかったのかと残念そうにしながらも、今でも彼とは親友です。