彼と付き合って２年記念日。前日から休みを取ってくれて、２日間まるまる一緒に居られるようにしてくれました。それだけでもとても嬉しかったんですが、もっともっとびっくりしてしまうことがあったんです。
記念日前日。以前から私が行ってみたいと言っていたレストランをこっそり予約しておいてくれました。いつも行列ができている人気店で、待つのが苦手な私はそれが嫌でいつも躊躇してしまっていました。
いつも長蛇の列ができているだけあって、とても美味しかったし、お店の雰囲気もおしゃれで、彼とその空間にいるだけでも心が満たされていくような至福の時間でした。
そのあと、デパートに買い物に行きました。記念日にはピアスが欲しいとおねだりしていたので、それを一緒に選んでもらうためです。
可愛いピアスがたくさんあって、どれにしようかかなり迷ってしまいました。
そんな私にも嫌な顔をせず、ゆっくり見てくれた方が俺も嬉しいよと言ってくれました。
彼の優しさに感謝です。
やっと選ぶことができ、お気に入りのピアスをプレゼントしてもらえて気分も最高潮でした。
そんな私をニコニコしながら見ていてくれる彼の表情も嬉しそうで、こんなにやさしい人と一緒に居られて私は幸せ者だなぁとつくづく思いました。
夕飯は、お礼も兼ねて、私が彼の大好物をオンパレードで作ることにしました。
ポテトサラダにから揚げ、餃子、ハンバーグ。
作っている途中で「ちょっと忘れ物したからコンビニいってくる」と彼が出ていきました。
一人でどこかに出かけることは今までなかったのでおかしいなと思っていたら、大きな花束を抱えた彼が帰ってきました。
「二年間ありがとう。これからもよろしくね」とそれを私にくれました。
お花をプレゼントしてもらったのは初めてで、こんなに嬉しいものなのかと、嬉しさと驚いたのとで泣いてしまいました。
夕飯は美味しいと、かなりの量を作ったのですが、すべて綺麗に平らげてくれました。
一日出かけていたのもあって、その日は疲れて早めに寝てしまいました。
お花のサプライズもあって、今が人生で一番幸せかもしれないとそんなことを考えながら、幸せな気分で眠りにつくことができました。
でも、本当のサプライズはこれからだったんです。
朝目を覚ました私は、寝癖を直そうと髪の毛に触ると、指に違和感を感じました。
パッと指を見てみると、私の左手の薬指に見慣れない指輪がついていたのです。
よくドラマでプロポーズの場面で出てくるような指輪です。
私は何が起こったのか理解できずに、しばらく指輪を見ていました。
そんな私を見て彼がベットの上に正座し、「結婚してください」と言ってくれました。
そこで初めて婚約指輪だったのかと気づき、嬉しさがこみ上げてきました。
「お願いします」と私も答えると、「その指輪はおもちゃだから本物は一緒に気に入ったものを買いに行こう」と言ってくれました。
婚約指輪は高価なものだし、どうせ渡すならずっと使ってほしいので、私が気に入ったものを買いたいと思い、それでもプロポーズの時に指輪を渡したいということで、そのようなことを思いついたそうです。
こんなに私のことを考えてくれる人が、親以外にもいてくれるって本当に幸せなことだなぁと、私も彼に負けないように、彼を幸せにしてあげたいと心に誓った日でした。